炎症性腸疾患の代表として、クローン病と潰瘍性大腸炎があります。
ともに原因不明の炎症性腸疾患で、下痢、血便、腹痛、発熱といった腸炎の症状が慢性的に繰り返されます。
10歳代から20歳代の若い世代に多く発症します。
もともと欧米人に多い病気ですが、日本でも近年増加傾向にあります。
難治性で、薬による内科的な治療や栄養療法でも良くならず手術が必要になることもあります。
診断は症状、慢性的な経過、内視鏡検査、造影検査、組織検査などから総合的に判断されます。クローン病の場合には痔瘻や裂肛などの肛門病変が先に現れて病気が発見されることもあります。
10〜20歳代の若い人で、下痢や腹痛、血便といった腸炎の症状が1ヶ月以上続いている人は血液検査や内視鏡検査などを受けることをお勧めします。
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