骨盤臓器脱(こつばんぞうきだつ)
骨盤臓器脱とは、「骨盤のなかにある臓器が、膣や肛門から脱出してくる病気」のことをいいます。
原因
臓器を支えている靭帯や膜が、出産や加齢で弱くなることです。
症状
「膣からピンポン玉のようなものが触れる」「膣からまるいものが脱出する」「排便時に膣を押えないと便が出ない」などがあり、加えて頻尿や残尿感、残便感がある場合もあります。
骨盤臓器脱が自然に治ることはありません。
一生このままか、徐々に悪化していくか、です。
治療
保存療法と手術療法があります。
保存療法は骨盤底筋体操やペッサリーなどがあります。これらはごく軽度の骨盤臓器脱に適応があり、進行を予防するという意味合いが大きいです。根治を期待するものではありません。
手術療法は根治的な治療です。
当院では腹腔鏡による低侵襲な手術治療が可能です。(腹腔鏡下膣仙骨固定術:LSC)
直腸脱・子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤の同時治療も可能です。(腹腔鏡下直腸固定術+膣仙骨固定術:LVR+LSC)
ぜひ一度ご相談、ご紹介ください。
腹腔鏡下膣仙骨固定術(Laparoscopic sacrocolpopexy:LSC)
4-5か所の小さなキズで手術を行います
膣と膀胱の間、膣と直腸の間をはがす
メッシュで膣をはさみ固定
メッシュを仙骨に固定
肛門科・外科についてTopへ