当院での検査について
当院では、消化器内科医師と大腸肛門科医師、看護師等3名で、胃カメラと大腸カメラによる内視鏡検査を行っています。1日の内視鏡検査数は、胃カメラと大腸カメラを合わせて7〜12件ほどで、県内外を問わずご予約のお問い合わせをいただいております。
女性の内視鏡専門医も担当しておりますのでお気軽お申し出ください。
当院では、富士フイルムが開発したAI技術を用いて大腸ポリープなどの病変の検出および鑑別を支援する内視鏡診断支援機能「
CAD EYE™(キャドアイ)」を用いた大腸内視鏡検査を行っています。
検査日前日の夜からの食事制限や、当日朝からの下剤処方など、前処置に関して説明がございますので、内視鏡検査ご希望の方は、受付または外来看護師にお尋ねください。
検査項目一覧
- 直径9ミリ程の内視鏡で、食道〜胃〜十二指腸を詳しく検査します。
- 鎮痛剤(軽い麻酔)を注射することにより、検査時の苦痛を軽減することができます。
- 検査時間は5分ほどですが、異常が見つかれば一部の組織をとって顕微鏡で検査(病理検査)します。
胃カメラの前に
- 胃カメラの前には特別な食事制限は必要ありません。
- 検査前日の夕食は午後8時位までに済ませてください。
- 検査当日は朝食を食べないでお越しください。朝8時まではコップ1杯くらいの水を飲んでもかまいません。
- 検査は完全予約制です。(当日検査をご希望されても、予約枠が空いていなかったり、お食事をされているなど お受けできない場合がございます。)
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- 医師と会話しながら検査を受けることができます。
- 吐き気をもよおす舌の付け根にカメラが触れないので、鎮痛剤(軽い麻酔)などを使わなくても苦痛が少ないのがメリットです。
- 直径5ミリ程(うどんと同じくらい)の内視鏡なので、身体への負担が少なくて済みます。
- 機器の向上により高画質で検査が可能。病変部発見率の向上につながっています。
- 麻酔をしないので、検査が終わればすぐに帰宅・仕事に復帰できます。
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- 直径12ミリ程の内視鏡で、おしりから挿入して大腸のなかを直接観察します。
異常があれば組織検査を行います。
- 全大腸内視鏡検査と直腸・S状結腸内視鏡検査があります。
全大腸内視鏡検査
- 大腸全体を検査する方法です。
- 前日に軽い食事制限をして、夕食後に下剤を飲み、検査当日の朝からもう一度下剤(腸洗浄のため1リットル)を飲みます。便が完全に出てしまって大腸の中がキレイになったら検査開始です。
- 希望者には必要に応じて鎮静剤(軽い麻酔)を使いながら検査をしますので、痛みを感じることはほとんどありません。
- 癒着や強い痛みのため、どうしても内視鏡検査ができない場合でも、バリウムによる注腸X線検査を同日に行います。御安心下さい。
- 通常は鎮静剤を注射して検査します。検査中は呼吸の状態をモニターしながら十分注意していますので、麻酔に伴う危険や合併症はありません。
- 鎮静剤を注射した場合、検査終了後は点滴をしながら1時間ほど休んでいただきます。個人差はありますが、眠気が数時間後まで続くことがありますので、車の運転はできません。公共交通機関等をご利用いただくか送迎をお願いします。なお、車で来院された方は原則、鎮静剤の使用はしません。
大腸がんの好発部位
- 病気が多いのは直腸とS状結腸で、おしりから約30cmほどの範囲です。
- この部分に大腸ポリープや大腸がんの約7割が発生します。
- 大腸のなかでもポリープや癌が特に多い直腸とS状結腸を検査します。
- 便潜血陽性で二次検診(精密検査)の方は全大腸内視鏡検査(完全予約制)が必要になります。事前に受診し説明を受け予約をして下さい。
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- 便潜血検査による大腸がん検診では、無症状の大腸がんの40〜80%を発見できると言われています。検診をきっかけに多くの大腸がんが早期発見・早期治療されています。
- 検査は2日分の便を取るだけで非常に簡単です。年に一度は大腸がん検診を受け、異常の早期発見に努めましょう。また、大腸に異常がなくても12%ほどの人が陽性になることがあります(偽陽性)。便潜血陽性=大腸癌という訳ではありません。
大腸がんの症状
便潜血の検査方法
- 便の表面をこすりとって検査します。
- この検査は高温に弱いので、取り終わった容器は検査までの間、冷たい場所に置いておいて下さい。
暑い夏よりも冬の間に検査する方が正確に検査できます。
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「便やおならがもれる」、「下着が汚れている」 などの症状がありませんか?
肛門括約筋の機能を詳しく調べる機械を用いて、括約筋(おしりを締める筋肉)の状態を調べることができます。肛門機能検査の結果、括約筋が弱い人には、括約筋をトレーニングするシステムもあります。お悩みの方は一度ご相談下さい。
3mmほどのカテーテルを肛門から挿入して検査をします。検査に伴う痛みや苦痛はありません。
コンピューターを使って、肛門括約筋の強さなどを解析します
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消化管造影検査には上部消化管(食道、胃、十二指腸)と下部消化管造影検査(大腸)があり、バリウム(造影剤)を 内臓の内側に付着させ、そこにX線をあてて撮影する検査です。
上部消化管造影検査(食堂、胃、十二指腸)
- 検査前日の飲食は夜9時までに済ましてください。※前処置として下剤などの内服薬は必要ありません。
- 検査では,まず胃腸の動きを止める筋肉注射(鎮痙剤)を行います。
- 胃をふくらませるため、発泡剤を飲みます。※ゲップ我慢
- 仰向けやうつ伏せになったりと検査台が上下して多方向撮影を行います。
- 体勢を動かすことでバリウムが内臓の内側に十分付着し、はっきりとした画像を撮影できます。最後は下剤を飲んでバリウムを出していただきます。
- 造影検査は胃全体の形状がわかりやすいため、内視鏡では発見が難しいスキルス性胃がん(胃壁の中を浸潤する)の発見には優位です。
下部消化管[注腸]造影検査(大腸)
- 前日から下剤をのみ、便を出していただいてからの検査となります。
- 下部消化管造影検査(大腸)は、肛門からカテーテルにてバリウムと空気を入れて、撮影を行います。上部と同じく体を回転させて大腸の壁にバリウムを付着させます。最後は浣腸処置にてバリウムを出していただきます。
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TOSHIBA マルチスライスCTシステム Alexion TM/ Advance Editionを採用しています。0.5mm スライス撮影ヘリカル撮影に対応しており、精度の高い検査が出来ます。さらに、被ばく低減技術を搭載し、検査時にかかる身体への負担の軽減にも努めています。
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当院では、年間で大腸カメラ1200件程度、胃カメラで600件程度の実績があります。