内視鏡切除(大腸カメラによる治療)
大腸ポリープの治療と同様に、内視鏡を用いて癌を切除します。
癌の深達度が深すぎない早期癌に対して行われます。いろいろな治療器具や切除法の開発により、早期癌の多くをこの内視鏡的な治療で根治することができます。
腹腔鏡手術腹腔鏡手術
腹腔鏡を併用して、小さな傷で大腸癌の手術をする方法です。
主として早期癌(内視鏡で切除できないもの)に対して行われますが、次第に進行癌に対してもこの腹腔鏡的な手術が行われるようになってきています。
手術の傷が小さいので、手術後の回復が早く、早期退院、早期社会復帰が可能です。技術的に難しいのでどの施設でも行っている手術法ではありません。
開腹手術
従来から行われている通常の手術法です。
進行度に応じて切除範囲(リンパ節の切除範囲など)が決まります。
術式の工夫、麻酔法の工夫、術後管理の向上により、術後の回復も以前よりは随分早くなりました。術後10日〜2週間ほどで退院できます。
抗癌剤治療
進行度に応じて化学療法(抗癌剤治療)が行われます。
内服治療、点滴治療、局所(肝臓など)への注射などいろいろな方法で投与されます。多数の抗癌剤が開発されており、腫瘍に対する効果が向上し、副作用も少ないクスリが多数登場しています。抗癌剤の取り扱いに十分慣れた医師による治療が必要です。